いつもありがとうございます。松戸です。
前回の記事では、ホメオスタシスやホメオストレッチの「ホメオ」について書きました。そちらの記事も参考にしていただけると幸いです。まだ読んでいない方は、合わせて読むと今回のテーマに関する理解が深まります。
今回のテーマは、「ホメオストレッチ」について書いていきます。
ホメオストレッチの所感はものたりなさ
私が、初めて「ホメオストレッチ」を受けて感じたのは、体に優しいアプローチだったことです。というのも私自身、身体は硬く、ストレッチをしようにもあまり伸びません。サポートがあって、はじめてグッと伸ばせる感じです。だからストレッチを行う時は、いつも「キツイな～」って感じていたわけですが、ホメオストレッチでは、もっと曲げられると思っても、曲げないため、「え？！ここまでなの？もう少しイケるけど？」と内なる会話が聞こえてきました。
身体に対する圧も軽く、「もう少し強くても大丈夫。むしろ物足りない」って感じました。「ホメオストレッチ」は、ストレッチという単語がついているものの、今までのストレッチの概念とは異なるものでした。
最初は「なんでだろう？！」と思いながら、ホメオストレッチを何度か受け、自分でも学んでいく中で、整体の矯正やストレッチとは異なるものだと理解してきました。
ホメオストレッチは心身をリフレッシュするためのアプローチ
整体における身体の矯正やストレッチは、フィジカルに関するアプローチで、ホメオストレッチは、脳のストレッチを行い、脳疲労を癒やしていくアプローチなのです。
脳が疲れていると物事の認知や感覚が鈍ります。身体を動かすことに関しても、本人が関節や筋肉の可動域を感じるようになると、脳もストレッチし鋭敏になっていきます。ホメオストレッチで、関節や筋肉の可動域を、小・中・大と動かす中で、どれくらい動かせるのかを探り探りやるため、「体へのカウンセリング」をしていることになるのです。
整体は、動かせる範囲の限界近くまで動かすため、ちょっと痛く感じても、キツく感じても我慢するしかなく、変なところに力が入ってしまうケースもあります。整体の施術をしていて、アプローチしたいところ以外に力が入り、攣（つ）ってしまう人がいるのは、これが原因です。
可動域限界まで伸ばしている時は、気持ちいいケースもありますが、身体に負荷がかかりすぎてしまう問題点もあります。身体に対しては優しいアプローチを行うホメオストレッチは、老若男女誰にでもおすすめできます。
ホメオストレッチと整体の違い。相手の状態を知って的確にアプローチ
ホメオストレッチと整体の違いを施療者の観点から述べると、「ホメオストレッチ……触れる（ふれる）」と「整体……触る（さわる）」くらい違います。同じ漢字を使いますが、意味合いはかなり異なります。
整体では、身体を触る（さわる）ことで、動かしたいポイントを伸ばしていく（施術者の意思が入る）。
ホメオストレッチの触れるは、相手の状態を感じながら、改善点を探る（状態を観察する）。
言い換えると、整体は、硬くなった筋肉を動かそう。ホメオストレッチは、どの程度で身体が緊張してくるかがわかるです。筋肉のつき方や癖など、一人ひとり異なります。その人の今の状態を観察することで、的確なアプローチができると認識が変わりました。
ホメオストレッチの目的は生理学的リラクセーションを作り出すこと
ホメオストレッチの目的は、「生理学的リラクセーション」を作り出す事が目的です。
「痛みが減って欲しい」「改善して欲しい」など、何か求めるって事ではなく、「生理学的リラクセーションとは、心と体を深く休ませる(静寂な状態を作る)事で、無理な緊張を解く（脱力させる）。」です。
ホメオストレッチは、静かに、ゆっくり、深く、やる側も受ける側も、静寂になっていき、10分くらいしか受けていないのに、脳がスッキリします。
脳がスッキリすると、以下のような結果が得られます。すべて体験談ベースですが、
・肩の荷が下りた
・視野が広がった
・呼吸が楽になった
・気持ちが楽になった
など、人それぞれ異なった体感を得ます。その他、定期的にホメオストレッチを繰り返している人は、想像以上に力が抜けるように語っています。仕事をバリバリやっている方は、常に緊張しており、リラックスをしてと伝えても、中々力が抜けません。3回ほど繰り返したあと、うつ伏せ状態になったところ、足がベッタリ地面につくようになりました。筋肉が緩むようになりました。本人も自然と身体が軽くなったと話しており、徐々に良好に向かっているのは嬉しいところですね。
ホメオストレッチを受けることで、心身ともに楽になり、自己回復能力が上がり、結果的に毎日が晴れやかになるでしょう。心身ともにツライなって感じている方は、一度ご相談ください。